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イベント情報の詳細

イベント名 第1回地球惑星科学談話会
極限環境生命圏あるいは非生物有機合成を追求するメタンの地球化学
イベント種類 セミナー
対象 教職員向け 大学院生向け 学部生向け
イベント概要 講演者 川口慎介 (海洋研究開発機構)
メタン(CH4)は、温室効果気体で、燃料資源で、メタン生成古細菌の代謝産物で、もっとも単純な有機物です。そんなわけでメタンは、地球温暖化や、エネルギー問題や、極限環境生命圏追求や、初期地球での化学進化といった研究課題に取り組む上で、重要な分子です。

環境中のメタンの起源は、その炭素源(無機炭素/有機炭素)と反応(生物代謝/化学反応)という2つの指標で4種に分類できます。ここでは特に、無機炭素(環境中では炭酸とほぼ同義)を炭素源とする水素資化メタン生成微生物代謝(hydrogenotrophic methanogenesis)あるいは非生物有機合成反応(abiotic synthesis)に注目します。

火星のメタンが微生物代謝起源であると言えれば、火星に生物が存在する強い証拠になります。あるいは、海底熱水中のメタンが無機炭素の化学反応による有機合成起源であると言えれば、海底熱水活動が化学進化の場となりえたと主張できます。さらに、微生物代謝や海底熱水活動でメタン生成が起こるメカニズムを理解し制御できれば、大気中の二酸化炭素をメタンに変換し貯蔵する技術の確立につながり、温暖化を抑制し、エネルギー問題を解決することも夢ではありません(夢に過ぎないけど)。

環境中のメタンの起源を見分ける上で活躍するのが同位体(12C/13C/14C/1H/2H)です。メタンの起源のそれぞれについて、メタンおよびその関連物質群(水・水素・二酸化炭素など)が呈する特異的な同位体組成の相対関係(=同位体システマチクス)を事前に把握出来ていれば、環境中の物質群の同位体システマチクスを観測することで、メタンの起源を解明することが出来ます。と言うのは簡単ですが、これがなかなか困難だと言う話題をお話しする予定です。
開催期間 2019年6月5日 16:45〜17:45
会場 地球惑星科学地球惑星科学講義室 D209
定員 なし
参加費 無料
申込み方法 事前申込み不要
お問い合わせ先
担当
石橋純一郎
E-Mail
ishibashi.junichiro.779◎m.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの◎を@に変更してください