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平成29年度 奨学金受給者報告書

氏名 吉田 日向子
学科・専攻、学年 生物学科2年
留学先(国名) オレゴン州立大学(アメリカ)
留学期間 平成30年2月22日~平成30年3月23日

留学内容全体について

 私が参加した留学は、OSSEPという九州大学の理学部の学部生のみによるプログラムで、1、2、3年生計19名が参加しました。授業は週5日、1日2、3コマで、プログラムに参加した19名全員同じ教室で受けました。内容は理学部に特化したものが多く、研究の手法や研究の成果、研究者について英語で学ぶというものでした。クラスメイトや現地の学生と英語で議論する機会や、短時間で自分の考えをできるだけ多く紙に書き記す機会も十分に与えられ、listeningだけでなくwritingやspeakingの能力も磨くことができました。また、アメリカの地誌や文化、習慣について学ぶ授業もありました。個人的には理学部の専門性の高い授業よりもそちらの授業が面白く感じ興味もわきました。アメリカという国についてもっと知りたいと思うようになりました。また、授業の一環として大学内の施設を案内してもらい、研究室を回ったり、農場を見せてもらったり、その流れで現地の院生やPh.D.の学生と一緒に昼食をとりながら研究生活について話を聞く機会を与えてもらったりしました。これらの授業とは別に、週に1、2回ほど現地の学生に交じって大講義室で授業を受けました。OSSEPの参加者のためだけの授業とは異なり、当然話すスピードが速く聞き取りづらかったけれど、必死に耳を傾けて聞いていると次第に耳が慣れてきて、ある程度聞き取れるようになりました。放課後はホームパーティに呼ばれたり、ボーリングや映画、コンサートなどのイベントに参加したり、ルームメイトとその日の出来事について話をしながらゆったりと過ごしたりしました。週末には授業はありませんでしたが、プログラムの一環としてボランティアに参加したり、アウトレットモールにみんなで買い物に出かけたり、西海岸まで出向いて広大な太平洋の眺めを満喫したり、授業以外の時間も有意義に過ごすことができました。これら授業外の活動は、現地の大学生5人がサポートについてくれて、イベントが行われる場への引率や、車の運転などをしてくださりました。ときにはクッキー作りや放課後にアイスクリームを食べに行くなど、プログラム外のイベントを企画してくれて、私たちが現地で少しでも楽しく過ごせるよう工夫してくださりました。

シアトルでの朝食

他国の人たちとの交流を通じてどのような変化がありましたか?

 他国の人たちと英語で話していると、日本人と英語では話すときと違って、文法的に正しい英語を話しているはずなのに発音が悪いために全然聞き取ってもらえず、会話がスムーズに進まないことが多々ありました。このため、現地の人たちとコミュニケーションをとる唯一の手段としての英語の発音を良くせざるを得なくなり、毎朝一人でぶつぶつと発音練習をする日々が続きました。こうして、帰国直前のころには話すスピードはゆっくりではあるものの、発音がある程度上達したおかげで聞き取ってもらえるようになり、また、すらすらと言葉が出てくるようになり、比較的スムーズに会話できるようになりました。発音を良くする必要に迫られるなど、他国の人と交流しない限りは起こりえなかったことであり、英語力向上のための非常に良い刺激になりました。

留学によって変化が見られた事項について

ホームパーティ

 オレゴン州立大学に通い強く印象に残っているのは、アメリカの大学生は非常に勤勉で講義に臨む姿勢も日本の学生と比べてはるかに積極的であったことです。彼らは試験期間の約1か月前からほぼ毎日図書館に残って勉強し、講義の途中で席についたまま教授に質問を投げかけていましたが、これは日本の大学、少なくとも九州大学ではほとんど見られない光景です。私は2年生の1年間は単位を取るための最低限の勉強しかしてきませんでしたが、今年度から心を入れ替え、アメリカの学生のごとく日々の授業に本気で取り組みます。また、今回の留学では現地の人とスムーズに会話できるようになることが目標でしたが、目標には程遠い状態のまま帰国することとなりました。この悔しさを忘れず、留学を終えた今、また新たなスタートを切ります。本気で英語の勉強に取り組み、次に留学するときは英語力に自信のある状態で挑みたいと思います。

今回の留学がこれからの進路にどのように活かされますか?

 研究室ツアーなどを通じて日本よりも進んだ技術、そして充実した設備を目の当たりにし、アメリカの大学院に進学してみたいと考えるようになりました。そのためには、専門分野について海外の院で学べるくらいにまで英語力を上げる必要があり、また海外の進んだ学問についていけるように専門分野の知識もより深める必要があります。英語力に関しては、私の場合は実際に海外に行って英語しか話せない状況にまで追い込まれない限り話せるようにはならないと今回の留学で気づいたので、大学卒業までに短期留学をできるだけ多く詰め込むか長期留学を経験するなどして、話す力を伸ばしていこうと考えています。また、理学部の学部生の研究室配属は4年生からですが、専門分野の知識をより深め、研究者としてのスタートをいち早く切るために3年生の4月から研究室に通い始めようと思います。

オレゴン州西海岸ニューポート

後輩に向けて留学して良かった事、準備しておけば良かった事等について

 留学に行ったからといって英語力が急激に伸びるわけではありません。大学のプログラムで留学に行くと、どうしても一緒に来た日本人と一緒に授業を受けたり行動したりすることになり、知らず知らずのうちに日本語のシャワーを浴びることになります。それだと留学に来た意味が全くないし、英語力は上がりません。だから、留学に来たら1人で行動することに慣れてください。もちろん、現地の学生と一緒にいれるなら、英語を話すことになるのでそれが1番良いです。しかし、日本人とつるんで日本語しか話さないのならば1人でいるほうが何百倍もましです。また、留学に行くと決めたその日からリスニングの練習を毎日することをお勧めします。留学に行く前からコツコツと準備しておけば留学先で困ることも少ないし、英語力もそのほうが確実に伸びます。