HOME > 国際交流・留学 > 九大生向け情報 > 理学部・理学府・システム生命科学府留学支援奨学金制度 > 平成28年度 奨学金受給者報告書

平成28年度 奨学金受給者報告書

氏名 貞安 雄太
学科・専攻、学年 物理学科 2年
留学先(国名) サンノゼ州立大学(アメリカ)
留学期間 平成28年8月27日~平成28年9月26日

留学内容全体について

 今回参加したのはSVEPというプログラムで、シリコンバレーの地で起業家精神を育みつつ、英語学習を進めるというものだった。プログラムの中にはSJSU(サンノゼ州立大学)内で行う英語の授業、松尾氏が外部から講師をお呼びして特別講義を行うSpecial lecture、毎週金曜日にシリコンバレー内の企業を訪問するField trip、研修最終週にSVEPメンバー全員の前で行うFinal Presentationがあり、オプションとして第1,2週目の週末にそれぞれLA tour、Yosemite tourをつけることができた。基本的に平日の午前中は英語の授業を行い、午後にはSpecial lectureなどのイベントが入る。また研修中はホームステイを行い、ホームステイ先のホストファミリーと一緒に生活をしていた。

 SJSU内で行う英語の授業は全4クラスで構成されており、Accent training、Presentation skills、Discussion practice、Discussion/Current eventがあった。SJSUの講師によって全て英語で行われる授業なので、積極的に英語を使って授業に参加することが求められた。講師による一方的な授業ではないので、英語を気軽に使って授業に参加できるクラスであったと思う。個人のレベルに応じて3つのグループに分かれるので、自分の英語力にあったクラスで授業を受けることができた。

 Special lectureでは主にシリコンバレー内の企業に関わる人たちからお話を聞くことができた。約1~2時間の中で講義と質問時間が設けられており、非常に興味深い話を聞くことができた。全て日本語で行われるので講義内容が理解できないというような心配はなく、活発に議論や質問を行えた。

 Field tripでは実際に企業を訪問し、社内を見学したり、社員の方からお話を聞くことができた。GoogleやIntelといった有名企業からスタートアップ企業まで様々な企業に訪問することができた。アメリカの企業だけでなく日本の企業にも訪問した。

 Final Presentationは最終週に行う英語のプレゼンで、一人約5分程度で行う。プレゼンのテーマは自由で、研修中に得たことや経験したことを活用して発表を行った。LA tourとYosemite tourはオプションでつけることができるツアープランで、LA tourではロサンゼルスに行き、Yosemite tourではカリフォルニアの国立公園であるヨセミテ国立公園に行くことができた。どちらも基本的に研修とは関係ないツアーであるが、カリフォルニアのことを知り、楽しむことのできるイベントだった。

 上記以外にも大学内で開催されるイベントなどに参加することができ、放課後やフリータイムを活用すればもっといろんな活動をすることができた。

他国の人たちとの交流を通じてどのような変化がありましたか?

 まず、カリフォルニアは本当に多様な人種民族が集まっていたことに驚いた。アジア系の人からヨーロッパ系の人まで、実に様々な人たちが共に生活を送っていた。日本という国は島国であるということもあって、あまり他国の人や文化に触れる機会がないので、カリフォルニアの環境は私にとってとても刺激的で新鮮だった。カリフォルニアのような多種多様な人種の人たちが集まっている場では、お互いの文化を尊重しあう環境が生まれているように感じられ、いろいろな物事に対して寛容であるように思えた。日本について考えてみると、日本という国はカリフォルニアと比べると他文化に対してそこまで寛容ではないと思うし、そもそも他文化に触れることがない。日本で普通に過ごしていれば、ここまで他文化に触れることはないと思ったので、今回カリフォルニアに来られたのはとても大きかった。研修から帰って、もっと他の文化に触れてみたいと強く感じるようになった。他の文化に対して、もっと寛容でありたいと思うようになった。

留学によって変化が見られた事項について

 語学力については、一か月という期間ではあまり上達しなかった。英語を話すことに関しては抵抗を感じなくなったものの、一か月という短期間では技術的な向上はあまりなかったように思う。やはり英語を本格的に学習するならもっと長期間の学習が必要だと感じた。専門科目に関しては、今専攻している科目以外の分野にも挑戦してみたいと思うようになった。アメリカの学生は自分が専攻している科目以外にも複数の科目を学習していた。日本のように一つの分野のみに特化したI型人間ではなく、複数の技能を有したT型人間を目指していた。今の社会ではI型人間よりもT型人間のほうが重宝されると聞き、自分も一つの分野にとらわれず、様々な分野に取り組んでみたいと思った。

今回の留学がこれからの進路にどのように活かされますか?

 今回の留学でこれからの進路や将来の目標が具体的に決まったわけではない。しかし今回の留学で物事に対するいろんな価値観や考え方を知って、留学以前よりも将来に対する見方の視野は広がった気がする。自分の専門分野を中心に進路を考えると、限られた進路しかないように思えるが、専門分野以外にも自分次第で進むことができると考えると、進路はたくさん広がっているのだと思う。また全く関係がないように思える物事でも、時には密接に関係があったりするということも感じた。自分の専門としている分野が、全く自分が想像していなかったような場面で役立つときがあるかもしれない。研修を終えて、自分の将来に様々な可能性を見出しているという意味で、今回の留学は自分の進路に生かされていると思っている。

後輩に向けて留学して良かった事、準備しておけば良かった事等について

 準備しておけばよかったことはやはり英語の力だと思う。特にリスニング力はあったほうがよいと感じた。いくら文法を知っていても、相手が言ったことが聞き取れないと返すことすらできない。聞き取って、それに返して会話をしていれば、スピーキング能力は後からついてくる気がする。簡単なフレーズでも、ネイティブの発音を聞いた時に聞き取れないときが何回もあったので、英語を準備するなら、個人的にはリスニング力を第一にすることを勧める。あとは、心構えとして何事にも積極的な姿勢であることが大事だと思う。留学期間は様々だと思うが、限られた期間内でできる限りのことをするために、どんなことにも積極的に取り組むことが大切だと感じる。英語力にしても、積極的に現地の人と話す人のほうが絶対に上達が早い。その場でしかできないことがあれば、自分のからに閉じこもらず進んで自分から行動した方が良いと思う。

 今回研修に行ってよかったことは、異文化に触れることができたことと、シリコンバレーで活躍している方々の生の話をたくさん聞けたことである。日本のような島国では異文化に触れる機会はとても少ないので、今回の研修で様々な人と会っていろんな文化に触れる経験ができたことは非常に大きかった。日本の中にいるだけでは決して味わえない刺激を、留学で得ることができると思う。また有名企業が集まるシリコンバレーで活躍する日本人の人たちが、なぜこの地で活動しているのか、どのような道をたどって今の生活を送っているのかということを聞けたのもとてもよかったことである。その人たちの話を聞いて、自分の中での物事に対する視野が広がったと思う。留学で得た経験が自分の大きな糧になるのだと今回実感した。留学は個人個人を大きく前進させるとても良い機会だと思う。