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平成28年度 奨学金受給者報告書

氏名 土肥 明
学科・専攻、学年 物理学科 3年
留学先(国名) ガジャマダ大学(インドネシア)
留学期間 平成28年8月8日~平成28年9月1日

留学内容全体について

 私は主に、インドネシアのジョグジャカルタで、「Ocean And Coastal Management」という本プログラム(名前はDREaM2016)のテーマに関連した様々な体験をしました。具体的には、東南アジアの国々の国境の設定と漁業の関連性や最近のインドネシアの貿易の詳細、経済水域の国々での差異などを、数名の専門家による講義で学んだり、インドネシアのマングローブや川、或いは、ジャワ島の南側のインド洋を見ることによって自然のすばらしさ、自然によって環境が守られているといったことについて体感したり、さらにはドローンを飛ばして、インドネシアの海岸の景色を上空から撮ってそれをコンピューターによって画像抽出したりといった珍しい体験、さらにはインドネシアの南の村での3日間の生活(例えば、風呂やシャワーはなく、すべて井戸水で体を流していたり、クーラーや扇風機がない中で寝たりといった経験したことがない戸惑いもあったが、村の料理が美味しく村が管理している畑が広大過ぎて驚いたり、また、インドネシア伝統工芸品であるIKAT(帆)の作り方を教えてもらったり、という非常に興味部会体験もできた。)といったことです。さらに、Closing Ceremonyはサンセットが見える場所で行われ、その時「Supporterに最もInterestingと感じたParticipant」に私が選ばれて、ガジャマダ大学のストラップをもらったことは印象深いです。その後、私はスカルノハッタ空港でPassportを紛失(盗難?)したため、日本大使館に行く必要があってジャカルタに行きました。ここでは、母にネットで予約してもらったホテルに2週間弱ほど滞在しましたが、すべてコミュニケーションが英語によってやり取りされるので時がたつにつれて英語に慣れていくことができました。(特に、こういう英語の発音は伝わるor伝わらないの区別など)また、メガロポリスでもあるジャカルタでも意外と英語が話せない人が多かったので、(特に出国管理局で出国の許可をとるために交渉した際は、英語があまり伝わらないからインドネシア語の会話でやる必要もあり苦労した)インドネシア語を自分で学んだ方がいいと考え、ある程度習得できたので、私はPassport紛失によって英語・インドネシア語の会話能力向上を得たということになります。さらに、ジャカルタではショッピングモールや大量の安いBaticが言っているタムリン、スンニ料理の店、コタ地区の観光などをしていて、Passportなくした割には、いい意味で充実していました。また、ジャカルタの北の海も見に行き、ジョグジャカルタとの南の海と比べることで赤道付近とオーストラリア側の海では対照的であることに驚かされました。

他国の人たちとの交流を通じてどのような変化がありましたか?

 まず、コミュニケーションは自分からすべきものだということを感じた。というのは、他国の生徒あるいはインドネシアのサポーターの人達が、積極的に会話をし、日本人だけが会話を待っている状況を留学の最初の1週間ほど見てきて海外の人と日本人の積極性の差を感じたからだ。また、今までは、参加者の国の文化には興味があっても、言語に興味を持つことは少なかったが、この留学を通じて、他国の人達との交流を通じてインドネシア標準語に興味を持つようになった。特に、その発音が美しいことと英語ができていれば決して難しくなく、比較的話すことができそうだという2点に魅力を感じた。さらに、ジャカルタにいたときは、店で売られている値段の値切り交渉をしばしば行ったが、これもインドネシア人との交流の過程で、彼らが物を買うとき、このくらいの値切りをするのがいいと教わったことによる。全体を通じて、日本の常識が非常にしっかりしすぎて(この商品の値段は値札に書かれてあり普遍的なものだ等)逆に自由度がなく、私はその決まりを奇妙に感じるようになった。

留学によって変化が見られた事項について

 1つの考え方を多様な視点で見て考える能力そのものは物理にも精通するもので、プログラムのメンバーと国境の取り決めについて議論した時、多くの国が満足する国境の定め方が提案されていたが、1つのテーマに対して様々なアプローチの仕方をある程度理解することができたので、将来の物理の研究(特にそのアプローチの仕方)に役立つと期待している。また、プログラムのメンバーを通じて英語の会話を練習していたが、その時はあまり英語が上達したと感じることはほとんどなかった。しかし、ジャカルタに行ったあと、1人で2週間弱生きていかないといけなくなった時、英語の会話ができないと日本に帰れないという事実により、いい意味でアドレナリンが出て英語のコミュニケーションが問題なくできるようになった。特に、外国人がよく使う表現、発音、また相手に理解してもらえる自分の発音が体で理解できるようになった。さらに、ジャカルタでは、英語が話せない人も多かったので、インドネシア語も独学で学び、使用した機会も多かったのでインドネシア語もある程度習得することができた。

今回の留学がこれからの進路にどのように活かされますか?

 私は、来年研究室に配属されるが、そこで海外出張があるときにはこのDREaM2016と今年3月に参加したAsTWの経験が、実際の学会の議論の場で活かされるものと期待している。次に、今年9月後半から行っている留学生のサポート活動においてもこの経験は役に立っており、特に自分が担当しているインドネシアの留学生3名に対してはインドネシア語を使ったりするなど、インドネシア語に関しては、今回の留学が土台といっていいほど重要なものとなった。さらに、このインドネシアでは主にジョグジャカルタとジャカルタに留学したが、日本とこの前のベトナムのハノイも併せてこの4者の文化の違いについても学ぶことができ、その学んだ、ある物に対する各々の視点については物理の研究のアプローチ(発送段階)にも利用できるのではないかと期待している。さらに、ここで築いた交流関係は将来海外で研究するときの支えになったりする可能性もあり自分の進路の選択肢を増やすことになるかもしれない。

後輩に向けて留学して良かった事、準備しておけば良かった事等について

 この留学は、日本人の参加者が非常に多く(参加者の約半分!!)、留学経験が少ない方にとっては海外の環境を体験するという意味で参加されるべきプログラムではないかと思う。様々なジョグジャカルタの名所に寄り、インドネシアの伝統工芸品の作成や村に住むという普段決して体験しないこともするので絶対貴重な経験になるし、さらにお金も他の留学プログラムと比べると安く参加しやすい。一方、留学経験が豊富な方はオブザーバーとして参加することもでき、私が見ている限り、学生の助けをすることがいかに難しいかということとそれによる刺激を感じることができると思う。私が準備しておけばよかったと思うことは、日本のお土産とインドネシア語が掲載されている会話の本(タビトモなど)です。特に、会話帳に関しては、インドネシア語の発音が英語と似ていて比較的平易なため、店で買い物したりするときにあると非常に心強いと思います。(あくまでインドネシア語に関してであって、多くの言語圏では会話帳を持っていても発音が難しいので意味がない。例えば、ベトナム語やタイ語がそうであった。)