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 射場教授が植物の夏バテの仕組みを解明しました。
平成24年5月22日(火)
 大学院理学研究院 生物科学部門の射場厚教授らの国際研究グループ(九州大学、福岡県農業総合試験場、ドイツのグループ)は、植物が高い気温で色が悪くなったり、葉がしおれたりする仕組みを明らかにしました。
 本成果については、2012年5月18日(金)の朝日新聞朝刊に「植物「夏バテ」原因物質特定」という見出しで記事が掲載されました。

 射場教授らは2000年に葉緑体に多く含まれる植物油のトリエン脂肪酸ができる量を遺伝子操作で減らすことで、高温に強いたばこを作ることに成功していましたが、その仕組みについては解明されていませんでした。今回、高温に弱いシクラメンと、それを遺伝子操作で高温に強くしたシクラメンを用いてトリエン脂肪酸が分解されてできる物質を比較したところ、高温に弱い方は高温時に内部で細胞を殺す物質であるアクロレイン、メチルビニルケトンが増えており、逆に高温に強い方はその物質がほとんど作られないことがわかりました。

 この発見により、植物にアクロレインとメチルビニルケトンの物質がどれだけあるか調べれば高温に強いかどうかを選別でき、遺伝子を組み換えなくても品種改良できるようになると期待されています。
関連先リンク
 ・植物生理学研究室
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