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一般向けお知らせ
平成18年度九州大学理学部先端自然科学講演会・
平成18年度福岡県高等学校理科部会 第1回研修会プログラム
 理学部では、高校教員を対象としたリカレント教育を、来る平成18年8月18日(金)に九州大学理学部(箱崎キャンパス)で開催します。
日時・場所
 平成18年8月18日(金) 九州大学理学部(箱崎キャンパス)
13:00〜 受付(大会議室)
13:20〜 学部長挨拶(大会議室)
13:30〜 講演、実験室公開(各部門)
16:15〜 懇談会(大会議室)
17:00 終了予定
各部門の日程
物理学部門
時間 内容 場所
13:00 受付 大会議室
13:20 学部長挨拶 大会議室
13:30 物理学講演
「特殊相対性理論」
清水良文 助教授
物理第1講義室(2149号室)
14:45 休憩 -
15:00 実験室公開
タンデム加速器施設
原子核実験室
15:40 実験室公開
低温センター
低温センター
16:15 懇談会 大会議室
化学部門
時間 内容 場所
13:00 受付 大会議室
13:20 学部長挨拶 大会議室
13:30 化学講演
主題「環境調和次世代エネルギーを支える化学」
講演1 「金属錯体による光分子デバイスの開発:水素エネルギー社会の実現を目指して」
酒井健 教授
化学第1講義室(2349号室)
14:45 休憩 -
15:00 化学講演
講演2 「イオンからなる不思議な液体で電気をつくる」
梅林泰宏 助教授
化学第1講義室(2349号室)
16:15 懇談会 大会議室
地球惑星科学部門
時間 内容 場所
13:00 受付 大会議室
13:20 学部長挨拶 大会議室
13:30 実験室公開
宇宙天気モニター室
宙空環境研究センター
14:00 実験室公開
同位体質量分析計
理学部2号館(2179号室)
14:45 休憩 -
15:00 地学講演
「スターダストおよびはやぶさ計画による太陽系始源天体探査の現状」
中村智樹 助教授
地惑第1講義室(1133号室)
16:15 懇談会 大会議室
生物学部門
時間 内容 場所
13:00 受付 大会議室
13:20 学部長挨拶 大会議室
13:30 生物学講演
「発生における形態形成の数理的研究」
巌佐 庸 教授
生物第3講義室(3242号室)
14:45 休憩 -
15:00 実験室公開
生体物理科学研究室等
理学部3号館1階
16:15 懇談会 大会議室
講演概要
物理学部門
「特殊相対性理論」
清水良文 助教授
 昨年(2005年)は、アインシュタインが現代物理学の基礎となる、3つの有名な論文を発表した「奇跡の年(1905年)」からちょうど100年目にあたり、世界物理年として世界中で物理に関係するイベントが開かれた。3つの業績の中でも、特に一般的関心が高いのは特殊相対性理論であろう。18世紀後半に確立した電磁気学の基礎方程式(マックスウェル方程式)は、それまですべての自然法則を支配すると考えられてきたニュートン力学の基本原理と矛盾するものであったが、このニュートン力学を修正してできあがったものが特殊相対性理論である。どのようにして、特殊相対性理論が生まれたのかという歴史的な話も含め、極僅かの単純な仮定から出発する特殊相対論の基本的な考え方と、それらから数学的に導かれる相対論の帰結について講義を行なう予定である。
化学部門
主題「環境調和次世代エネルギーを支える化学」
1.「金属錯体による光分子デバイスの開発:水素エネルギー社会の実現を目指して」
酒井 健 教授
 近年、化石燃料の枯渇問題は益々重要な研究課題として取り上げられています。我々は太陽光エネルギーを利用した水素エネルギー製造に関する基礎研究を長年進めてきました。生体系では優れた金属酵素の働きにより、類似の光化学反応を効率よく遂行することができます。しかし、我々人類は無力であり、依然生体系に匹敵する高機能触媒の実現には至っていません。本講義では、金属錯体を基盤とした水の光分解触媒反応の研究の変遷と将来展望について紹介する。
2.「イオンからなる不思議な液体で電気をつくる」
梅林泰宏 助教授
 多くの化学反応は液体を溶媒として用いる。反応物や生成物に比べ、溶媒は大量に用いられるため、化学薬品の中でもその消費量は極めて多量である。生成物分離のため溶媒は揮発性であることが多く、揮発性有機溶媒に長時間さらされると健康被害の可能性もある。また、大気中へ拡散した有機溶媒は、地球規模でみれば、オゾン層破壊や温暖化の一因と考えられている。最近、揮発性有機溶媒の代替として、有機電解質からなるイオン液体が提案された。電解質であるため不揮発性、難燃性という優れた環境・安全性能を持っている。有機溶媒の代替に加え、リチウム2次電池や大容量キャパシタ、色素増感太陽電池や燃料電池など、ユビキタス電源への応用が期待されている。
 今回は、イオン液体のリチウム2次電池や燃料電池への応用例を紹介し、イオン液体のイオン伝導において重要なイオン液体によるイオン溶媒和やイオン液体の自己解離定数、液体構造について解説する。
地球惑星科学部門
「スターダストおよびはやぶさ計画による太陽系始源天体探査の現状」
中村智樹 助教授
 太陽系の起源や初期形成過程の記録は、太陽系誕生と同時に形成された小惑星や彗星といった始原天体にしか残されていない。そのような始原天体の構成物質は、地球に隕石や宇宙塵として飛来し、活発な研究が繰り広げられている。一方、日本によるいとかわ小惑星への探査や、アメリカによるヴィルド2彗星への探査により、これまで地上での地球外物質の研究からは知りえなかった事実がわかってきた。今講演では、2つの探査計画のこれまでのプロセスと得られた結果、および今後について紹介する。
生物科学部門
「発生における形態形成の数理的研究」
巌佐 庸 教授
 動物や植物の発生においては、最初は1細胞である受精卵からスタートし、細胞分裂と分化、移動と並べ替えなどの変形を繰り返し、最終的には複雑な形態をもつ生命体が形成される。そのプロセスの基本的側面を理解するために、数学モデルやコンピュータシミュレーションを用いた研究が盛んになりつつある。
 本講演では、具体的には次の3つのテーマについて話す。
(1) 熱帯魚などの体表の斑状や縞状の紋様形成
(2) 維管束植物の葉における葉脈パターンの形成
(3) 脊椎動物の肢芽の形成過程
実験室公開概要
物理学部門
1. タンデム施設
   西日本で唯一の原子核加速器施設を公開し、そこでおこなう天体核反応の実験や試料の年代測定実験の説明をする。
(担当:寺西 高 助教授)
2. 低温センター
  (1) 低温磁化測定
 物質の性質は、温度・磁場・圧力といった環境によって大きく様変わりする。この実験室では、環境を様々に変化させて物質の磁化という物理量を測定している。測定部には1万回程度巻いたコイルを用い、感度を高めている。
 装置を示しながら仕組みを簡単に説明する。
(担当:光田暁弘 助教授)
(2) 極限状態の輸送特性
 自然界のあらゆるものは温度や圧力によってその状態が変わってくる。このことは例えば人間は寒い時と暑い時では着る服が違うのとよく似ている。本研究室は対象を主に金属あるいはその関連化合物に絞り、電気伝導などの輸送現象を主な手段として、さらにそれを取り巻く物理環境の中で温度、圧力、磁場を同時に極端に変化させた場合、固体の中でどういう新しい現象(いわゆる「新機能」)が生じるかを研究している。
(担当:巨海玄道 教授)
(3) 超伝導薄膜の輸送特性
 高真空、極低温基板蒸着法で、2次元超伝導薄膜を作成する装置を紹介する。金属を蒸着する前に、ガラス基板上に、絶縁体を蒸着することで、得られる薄膜はアモルファス構造をとり、均質な薄膜が期待される。逐次蒸着・測定を繰り返すことで、2次元超伝導−絶縁体転移の振る舞を調べる。
(担当:篠崎文重 教授)
地球惑星科学部門
1. 宇宙天気モニター室
   学生が毎朝まとめている宇宙天気概況のモニター室で、太陽面,太陽風、宙空,地上での電磁プラズマ環境の変動、それらのシミュレーション結果や、グローバルなMAGDAS観測システムを見学する。
(担当:河野英昭 助教授)
2. 同位体質量分析計
   初期太陽系進化学研究室では、隕石や宇宙塵といった地上で回収された地球外物質や、スターダスト探査機が回収した彗星塵の物質科学的研究を行っている。この研究に使用している大型分析機器の説明を行う。
(担当:中村智樹 助教授)
生物科学部門
生体物理科学研究室等
(1) マウス脳の薄切標本、および培養薄切標本を用いた電気生理学的実験の見学と実習を通して、中枢神経系の研究を体験する。
  (担当:伊藤 功 助教授)
(2) 培養脳神経細胞におけるシナプス形成、および脳神経細胞の新生について顕微鏡観察を行い、高等動物由来の神経細胞について理解を深める。
  (担当:有働 洋 助手)

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